TikTokユーザーが急拡大した2020年代以降、縦型動画を制作する企業は急増しました。こうした環境下で圧倒的な再現性と実績を示し、大きなインパクトを残すためには、他社との差別化と独自のブランドイメージが不可欠です。そこで弊社にお声がけいただき、その強みを最大限に引き出して世に伝えるためにブランド全体の戦略から共に作り始めました。
将来の未来図から現在の立ち位置の整理、ワークショップなどさまざまな議論を重ねながらブランドの根幹となるミッション、ビジョン、バリュー、ブランドパーソナリティに至るまで共に作り上げました。
急成長を成し遂げるためには、一貫したブランドパーソナリティを反映した言葉遣いについても規定すべきと考え、コピーガイドラインについても合わせて制作しました。
ステートメントは、日本におけるクリエイティブ業界の課題、OASIZが立ち向かうべき未来をステークホルダー、対外的発信でもまっすぐに伝わる言葉に落とし込んでいます。
ブランドの骨格を顔となるビジュアルに落とし込む際は、大前提として、ボールドかつシンプル、そして明確なスタンスを示すことのできる立ち振る舞いが重要と考え、装飾や複雑なオブジェクトは用いないデザインに落とし込んでいます。
シンプルかつボールドなロゴタイプは、右肩上がりの「I」が象徴的なデザインとしました。急速な右肩上がりの成長を企業としてのみならず縦型動画業界全体の底上げまで担っていこうという意志の表れです。
事業を表す際にロゴタイプの右上にシンボルを配置するルールを設けています。これは事業展開が増えた際にも柔軟に追加することができる設計になっており、それぞれ事業を表す記号が付与されています。例えばOASIZ CreativeではクライアントとOASIZ、アルゴリズムとノウハウなど、掛け合わせの関係をアスタリスクを用いて表現しており、OASIZ Community では、仲間との指数関数的な成長をキャレットを用いて表現しています。
レギュレーションは細かく指定しすぎず、成長に合わせて柔軟に可変できる余地を残しながらも、カラー、タイポグラフィのみならず、ブランドのトーンからフォトグラフィのディレクションイメージまでこのガイドラインを見れば多くのステークホルダーが理解し、運用できる設計にしています。